is_signed, is_unsigned : C++14対応として、テンプレートパラメータに算術型以外が指定された場合に対処。

Author: faithandbrave

Diff for: reference/type_traits/is_signed.md

@@ -13,9 +13,11 @@ namespace std {
 ##効果
 `is_signed`は、型`T`が符号付き算術型 (cv修飾を許容する) であるならば[`true_type`](./integral_constant-true_type-false_type.md)から派生し、そうでなければ[`false_type`](./integral_constant-true_type-false_type.md)から派生する。
 
+符号付き算術型と見なす条件は以下：
 
-##備考
-型`T`が符号付き算術型ならば、`T(-1) < T(0)` が成立する。
+- C++11 : [`is_arithmetic`](./is_arithmetic.md)`<T>::value && T(-1) < T(0)`
+- C++14 : [`is_arithmetic`](./is_arithmetic.md)`<T>::value == true`の場合、[`integral_constant`](./integral_constant-true_type-false_type.md)`<bool, T(-1) < T(0)>::value`の結果を真偽の結果とする。そうでなければ偽の結果とする。
+    - 備考： `T`が算術型以外だった場合に、`T(0)`、`T(-1)`でテンプレートの置き換えが発生してしまうため、このような文言になっている。
 
 
 ##例
@@ -58,3 +60,6 @@ int main(){}
 上の例でコンパイラによってはエラーになる。GCC 4.3.4, 4.5.3, Visual C++ 10.0 は `*integral_constant` が `operator bool()` を持っていないためエラーになる。
 
 
+##参照
+- [LWG Issue 2197. Specification of `is_[un]signed` unclear for non-arithmetic types](http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg21/docs/lwg-defects.html#2197)
+

Diff for: reference/type_traits/is_unsigned.md

@@ -13,9 +13,11 @@ namespace std {
 ##効果
 `is_unsigned`は、型`T`が符号なし算術型 (cv修飾を許容する) であるならば[`true_type`](./integral_constant-true_type-false_type.md)から派生し、そうでなければ[`false_type`](./integral_constant-true_type-false_type.md)から派生する。
 
+符号なし算術型と見なす条件は以下：
 
-##備考
-`T`が符号なし算術型ならば、`T(0) < T(-1)` が成立する。
+- C++11 : [`is_arithmetic`](./is_arithmetic.md)`<T>::value && T(0) < T(-1)`
+- C++14 : [`is_arithmetic`](./is_arithmetic.md)`<T>::value == true`の場合、[`integral_constant`](./integral_constant-true_type-false_type.md)`<bool, T(0) < T(-1)>::value`の結果を真偽の結果とする。そうでなければ偽の結果とする。
+    - 備考： `T`が算術型以外だった場合に、`T(0)`、`T(-1)`でテンプレートの置き換えが発生してしまうため、このような文言になっている。
 
 
 ##例
@@ -58,3 +60,6 @@ int main(){}
 上の例でコンパイラによってはエラーになる。GCC 4.3.4, 4.5.3, Visual C++ 10.0 は `integral_constant` が `operator bool()` を持っていないためエラーになる。
 
 
+##参照
+- [LWG Issue 2197. Specification of `is_[un]signed` unclear for non-arithmetic types](http://www.open-std.org/jtc1/sc22/wg21/docs/lwg-defects.html#2197)
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