#DECIMAL_DIG
- cfloat[meta header]
- macro[meta id-type]
- cpp11[meta cpp]
- [mathjax enable]
#define DECIMAL_DIG implementation-defined
##概要
精度が一番高い浮動小数点型の数値を10進数で正確に表すのに必要な有効数字の桁数を表すマクロ。
より正確には、精度が一番高い浮動小数点型のあらゆる数値を、$n$ 桁の10進数に変換し、また元に戻した場合に値が変わらないような最小の整数値
以下の式で表される。
ここで、$b$ は指数表現の基数(FLT_RADIX
)、$p_{\rm max}$ は精度が一番高い浮動小数点型の精度(基数
<cfloat>
のモデルも参照。
T
を精度が一番高い浮動小数点型とすると、std::numeric_limits
<T>::
max_digits10
と等しい。
##備考
- 規格で 10 以上であることが規定されている。
- 本マクロは
#if
プリプロセッサディレクティブに使用可能な定数式である。 DEDIMAL_DIG
は DECIMAL DIGits(decimal:10進数、digit:桁)に由来する。- 浮動小数点型の各種パラメータを表す他の多くのマクロと異なり、型毎に分かれていないため注意。
C11 には各型毎の桁数を示すマクロ(DBL_DECIMAL_DIG
、FLT_DECILAL_DIG
、LDBL_DECIMAL_DIG
)が導入されたが、現時点(C++1z)では C++ には導入されていない。
##例
#include <iostream>
#include <cfloat>
#include <cmath>
int main()
{
std::cout << DECIMAL_DIG << '\n';
// 精度が一番高い浮動小数点型が long double の場合、以下の式と同一
long double log10b = std::log10(FLT_RADIX);
long double intpart;
if (std::modf(log10b, &intpart) == 0.0) {
std::cout << LDBL_MANT_DIG * log10b << '\n';
} else {
std::cout << std::ceil(1 + LDBL_MANT_DIG * log10b) << '\n';
}
}
- DECIMAL_DIG[color ff0000]
- FLT_RADIX[link flt_radix.md]
- LDBL_MANT_DIG[link ldbl_mant_dig.md]
- std::log10[link ../cmath/log10.md]
- std::ceil[link ../cmath/ceil.md]
- std::modf[link ../cmath/modf.md]
##出力例
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##バージョン ###言語
- C++11
###処理系
- Clang, C++11 mode: ?
- GCC, C++11 mode: ?
- ICC: ?
- Visual C++: 12.0, 14.0
- 12.0は、正しく実装されていない。C++11での最低値である10と定義されている。しかし、
double
およびlong double
がIEEE 754倍精度で実装されているため、少なくとも17以上でなければならない。 - 14.0は、正しく17と定義されている。
- 12.0は、正しく実装されていない。C++11での最低値である10と定義されている。しかし、